今、幼稚園で働きながら「辞めたい」と思っているあなたは、きっと毎日辛い思いをしているはずです。
スパッと辞めてしまえれば楽になれますが、そうはいきません。
「頑張って続けるべきなのか」
「それとも、辞めるべきなのか」
あなたの「辞めたい」という思いは甘えなのかどうか考えてみましょう。
1.みんな一度は「辞めたい」と思う、幼稚園教諭の仕事

「幼稚園の先生」と聞くと、なんだか楽しそうで遊び半分の仕事のように思う人もいます。
しかし、実際はとっても大変な仕事。
日々の業務に追われ、常にイベントの準備に追われ、保護者や職場の人間関係も簡単ではない。
給料は安いし、やることは山積み。
みんな一度は「続けられるかな…」「辞めたいな…」と思ったことがあるはずです。
では、「辞めたい」と思い、「辞める人」と「続ける人」の違いは何なのでしょうか。
2.「辞める人」と「続ける人」の違い

まず辞める人には2パターンあります。
ひとつは、物理的に続けられない人です。病気やケガで働く事が出来なくなり、辞めるパターンです。
もうひとつは、意図的に辞める人です。どうしても嫌な事があったり、他にしたいことがあったりして、自分の意志で辞めるパターンです。
では、「辞めたい」と思いながらも、幼稚園教諭を続ける人はどんな人なのでしょうか。
まず、辞めたい理由よりも続ける理由を持っている人です。
「先輩は嫌だけど、同期には恵まれているし、何より子ども可愛い。だから頑張る!」
「毎日辛いけど、一度やりはじめたことは3年間は頑張る!」
「人間関係は悪いけど、ここより給料のいい幼稚園はないからここで頑張る!」
「仕事は辛いけど、人間関係に恵まれているから頑張る!」
など、辞めたい理由より、続ける理由が強い人が働き続けるのです。
そして、この続けたい理由がなくなった時に「辞める」という事になるのです。
3.「辞める」ことはいけないこと?

退職・転職を繰り返すのは、世間的にあまりいいイメージがありません。
しかし、嫌な仕事を辞めて何が悪いのでしょうか?
まず、どんな仕事でもはじめの1年から3年くらいは辛いものです。思うように仕事が出来ないし、うまくこなせなくて先輩や上司に怒られる。新しく覚えることばかりなので、頭も身体もへとへと。
しかし、これは「仕事」のせいではありません。『新しい仕事を覚える期間』が辛いのです。この期間の辛さを「仕事」のせいにして退職すると、転職したところで同じことが繰り返されます。
なので、1年目から3年目の『仕事を覚える期間』に退職・転職を繰り返していると「我慢のない人」という風に受け取られ、イメージよくありません。
4.「辞めるべき」なのはどんな時?

1年目から3年目の『仕事を覚える期間』の転職はよくないとお話ししましたが、では、1年目から3年目はどんなことがあっても頑張って続けるべきなのでしょうか。
まず言えることは、1年目から3年目に抱いている「辞めたい理由」は続けることによって解決されることがほとんどです。
「先輩が怖い」「仕事が多くてしんどい」「保育がうまくできない」など、大抵のことは、続けることで要領を得て、こなせるようになります。
また、長く続ければ人間関係も必ず変わってきます。
先輩は辞めていくかもしれませんし、あなが即戦力になることにより、いい関係になるかもしれません。
また、後輩が出来るとあなたの視点が変わることもあります。
なので、まずは1年。そして1年続けられたら3年は続けましょう。必ず違う景色が見えるはずです。
しかし、1年から3年目であっても「辞めるべき時」があります。
それは、環境に原因がある時です。
- 尊敬出来ない園長
- 納得のいかない保育方針
- 虐めをするような人間関係
このような環境の場合は、続けたところであなたにプラスになることはまずありません。
1日も早く転職しましょう。
yomoko
それでもやっぱり甘えなのかなって思っちゃうのよね・・・。
そんな時はプロの意見を聞いてみましょう。
《保育ひろば》という保育職だけを専門に扱う転職サイトがあります。
保育ひろばの担当者は膨大な数の保育関係の施設を見ている為、あなたの環境が保育職全体からみてどのレベルなのかを教えてもらえます。
「そんなものですよ」と言われれば、きっとあなたの甘えです。頑張って続けましょう。
もし、「それはちょっと普通ではないですね」と言われれば、あなたが頑張って続ける必要はありません。
まともな職場を保育ひろばの担当者に紹介してもらいましょう。
6.まとめ
幼稚園教諭は大変な仕事です。辞めたいと思う理由はとてもたくさんあるでしょう。
しかし、幼稚園教諭に関わらず1年目から3年目の「辞めたい」は、仕事そのものによるものではなく、「仕事を覚える期間」の辛さからであることがほとんどです。
続けることにより解決し、続けることで見える景色があります。
ぜひ、歯を食いしばって頑張ってください。
しかし、環境に原因があり苦しんでいる場合、そこで頑張っても良いことはありませんし改善することもありません。
そんな時はスパッと辞めてしまいましょう。