【すぐ実践!】幼稚園教諭の『パワハラにNO!』大作戦

『パワハラ』
最近よく耳にする言葉ですが、実際のところ「パワハラ」って何なんでしょうか。
厚生労働省によると、こう記されています。
 【職場のパワーハラスメントの定義】
 
職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。
 
この定義においては、
 
・上司から部下に対するものに限られず、職務上の地位や人間関係といった「職場内での優位性」を背景にする行為が該当すること
・業務上必要な指示や注意・指導が行われている場合には該当せず、「業務の適正な範囲」を超える行為が該当すること
 
を明確にしています。
要するに、『職場で弱い者いじめはダメですよ』ってことですね。

1.幼稚園教諭のパワハラ被害例

《ケース1》先輩から言葉のパワハラ
Aさん:勤務歴2年/初めての1人担任
 
幼稚園教諭2年目のAさん。
今年、初めての1人担任をもつことになりました。
 
1年目、先輩とペアを組み経験を積んできたとはいえ、まだまだ経験が浅くうまくいかないことも。
 
そんなAさんに対し、学年主任である先輩は、フォローや具体的な指導をしてくれることもなく、
 
「こんなことも出来ないの?」
「なに?この壁面。ひどくない?」
「子ども達、あんたを信頼してないから、全然いう事聞かないよね」
 
と毎日暴言を吐かれていました。
 
自分なりに頑張っているAさんは、「どうすればよくなるでしょうか」とアドバイスを求めましたが「そんなこと自分で考えれば?」とあしらわれ、どうしていいか分からず、ついにはストレスから体調を崩すことに・・・。
 
《ケース2》弱い立場を利用するパワハラ
Bさん:新任/複数担任
 
今年から晴れて幼稚園教諭をスタートさせたBさん。
3年目の先輩とペアを組むことになりました。
 
先輩のように、テキパキと仕事をこなす事が出来ず、子どもの扱いにも苦戦。
 
先輩であれば「手を洗って~」と言えば子ども達はすぐに手を洗うのに、Bさんが「手を洗って~」と声をかけても、みんな全然言うことを聞いてくれません。
 
やっと洗ったかと思うと今度は水遊びが始まり、Bさんはアタフタ。。。
 
そんばBさんに先輩はいつもあきれ顔です。
そして先輩の決まり文句はこれです。
 
「何もできないんだからこれくらいやってよね」
 
こう言われるとBさんは何も言い返せません。
 
連絡ノートや、掃除。週案に月案。設定保育の準備に、壁面装飾。
保育以外の仕事をBさんに丸投げしてくるのです。
 
Bさんは平日も夜遅くまで仕事をし、休日も準備などに追われていました。
 
仕事量が多いことも辛いですが、Bさんが一番つらかったのは「仕事を押し付けられている」という状況だったようです。
《ケース3》同期からのパワハラ
Cさん:勤務歴2年/1人担任
 
同期が4人いた2年目のCさん。
1年目はみんな仲良く助け合っていましたが、次第に性格の合うあわないが出てきました。
 
Cさんはそれほど気にしていませんでした、同期のうちの1人がCさんをよく思っていなかったようでCさんを仲間外れにするようになりました。
 
「保育が終わったら職員室に集まって」と園長が言っていた時もCさんだけ教えてもらえず参加できなかったリ、「C先生はちょっと忘れっぽいので…」とCさんのいないところで保護者に不信感を与えるようなことを言われたり。
 
さらには園児にも「C先生がこんなこと言ってたよ」とありもしないことを吹き込んだり。
 
この同期の嫌がらせにより、Cさんは幼稚園での立場がどんどん悪くなり、居場所がなくなってしまったそうです。
 
《ケース4》園長からのパワハラ
Dさん:勤務歴3年/1人担任
 
幼稚園教諭の仕事にも少し慣れてきた3年目のDさん。
 
一生懸命幼稚園での仕事をこなし、休日は趣味のK-POPアイドルの追っかけをしていました。
 
連休の時には韓国に行くなど、プライベートも充実した日々を送っていたのですが…
 
DさんがK-POPアイドルの追っかけをしていると園長が知った途端、何かにつけ言いがかりをつけてきます。
 
少し眠そうにしていると「アイドルの追っかけばかりしてるからじゃないの?」とか保護者とのトラブルが起こると「チャラチャラアイドルの追っかけをしているような先生は信頼されなくて当然よね」と。
 
これだけ言われ続けると、追っかけをしていることに罪悪感を持ち始め、大好きだった趣味も後ろめたくなってしまい、追っかけを辞めてしましました。
 
それからも、園長には事あるごとに「若い先生はチャラチャラしてるから」と言われ、悔しい思いをしたとのことです。

2.4つの例を詳しく見ていこう

《ケース1》先輩から言葉のパワハラ

「こんなことも出来ないの?」

「なに?この壁面。ひどくない?」
 
これは「注意」や「指導」ではありません。
業務の適正を超えて、精神的な苦痛を与えています。
 
パワハラと言っていい、事例です。
 
初めての一人担任。うまくいかないことがあるのは当然です。
 
サボっているなら話は別ですが、一生懸命仕事をこなそうとしているのであれば、具体的な指示や指導をすべきであり、『ただの批判』をすることはパワハラ以外のなにものでもありません。

《ケース2》弱い立場を利用するパワハラ

保育が手際よくできない。だから保育以外の仕事はすべて押し付ける。
 
これはどうでしょうか。
 
ここで重要なのは、『分担』なのか『押し付け』なのかということです。
 
例えば、「私はピアノが苦手で…だからピアノをお願いしてもいい?その代わり振り付けは私が考えるね!」ならば、分担です。
 
しかし、「ほかに出来る事がないのだから保育以外はすべてやれ」は押し付けでありパワハラです。
 
立場の強い先輩からそんなことを言われ、断れる勇気がある新任はいないでしょう。
 
ただひたすら耐えるか、黙ってその場を去るしかありません。

 《ケース3》同期からのパワハラ

これは、対等な立場の同期から嫌がらせをうけている例です。
 
パワハラとは『職場の地位』だけでなく『人間関係の優位性』を利用し、相手に苦痛を与えることです。
 
同期であれ、集団で相手を陥れたり、業務の妨害をすることは立派なパワハラにあたります。

《ケース4》園長からのパワハラ

これは、業務とは関係のないプライベートな事柄を持ち出し、批判された事例です。
 
厚生労働省のHPには「個の批判」もパワハラとして掲載されています。
 
絶対的な立場である園長が、個人の趣味を批判し妨害することは、間違いなくパワハラにあたります。

3.パワハラにあった時、あなたに出来ること

まずはじめに、大切なことを言います。
 
パワハラ被害にあった場合、誰かに相談しましょう。
1人で抱えこまないことです。
 
パワハラとは、我慢していて解決する問題ではなく、時間の経過と共に悪化する可能性が高いのです。
 
職場内に、信頼できる先輩や同僚がいる場合、相談することで状況を客観的にとらえることができますし、相手によっては解決へ向けて動いてくれるかもしれません。
 
また、職場内に相談できる人がいない場合、外部の相談機関を利用することが出来ます。
 
具体的な相談先としては、
 
  • 各都道府県の労働局に設置されている総合労働相談センター
  • 法テラス
  • みんなの人権110番
 
などがあります。
 
詳しくは厚生労働省の『明るい職場応援団』のHPに記載されていますので、参考にしてください。
【明るい職場応援団<相談窓口ご案内】
「とにかくまず誰かに相談する」という事が大切です。
しかし、もうすでに我慢を重ね、解決をする気持ちさえなくなってしまっている場合には、「その場を去る」とう選択もあります。
心機一転、新しい職場で頑張るということです。

 4.心機一転、転職をする場合

 人間関係のつまずきで退職した場合、次の職場を探すのも怖くなってしまいます。
 
「またいじめられたらどうしよう…」
「またすぐ辞めたくなったらどうしよう…」
「これ以上転職回数を増やしたくない…」
 
と、こんな風に思ってしまいますね。
 
求人票やPCの画面からは「本当の人間関係」は見えません。
 
「うちの幼稚園にはいじめがあります!!」
「新人はいびられます!」
「大体みんな1年で辞めていきます!」
 
なんて、書くはずがありませんよね。笑
 
この場合信じられるのは、現場を知っている人の意見と、自分の目だけです。
そうは言ってもは、実際に働いている人を捕まえて「この幼稚園どうですか?!」「みんな優しいですか!?」なんて突然聞いたらただの不審者です…。
 
見学だって、そうそうさせてもらえるもではありません。
 
そうなると頼りになるのは、人材紹介をしている会社です。
中には、保育の求人に特化した会社もあります。
 
人材紹介会社のアドバイザーや営業は、実際に幼稚園に行き、そこの施設や雰囲気、働いている人をみています。
どんな人がどのくらい働いているのか、辞める人がどのくらいいるのか、園長はどんな人なのか、いろいろな情報を持っています。
 
そのような情報をもとに、あなたにあう幼稚園を紹介してくれるのです。
 
この人材紹介会社をおすすめするのには理由があります。それは『ビジネス』という点です。
 
どういう事かというと、人材紹介会社は『幼稚園などの保育施設に幼稚園教諭を紹介する』ことで利益を得ています。
 
幼稚園に合わない人を紹介し、すぐに辞めてしまったとしたらどうでしょうか。
 
人材紹介会社は幼稚園からの信頼を失うことになります。そんなことを繰り返していたら、顧客である幼稚園がどんどん離れていってしまい、ビジネスとして成り立たなくなります。
 
そのため、人材紹介会社は幼稚園と幼稚園教諭の双方から丁寧なヒアリングをおこない、希望にあった幼稚園を紹介してくれるのです。
 
「すぐに辞めてしまう」これこそが、人材紹介会社にとって一番避けたいことなのです。
 
《あなたにぴったりの幼稚園を紹介する=長く働いてもらえる》これを重要視している。
 
これが、転職に慎重になっているあなたに『人材紹介会社』をすすめる理由です。
 
 
まとめ
  • パワハラとは、上司や先輩からだけとは限らない。同僚や後輩であっても《パワハラ》となる。
  • 適正な業務の範囲を超えている発言や行動は「指導」や「注意」ではなく《パワハラ》である。
  • 個人のプライベートな事への口出しや批判、これも《パワハラ》である
  • 《パワハラ》は放置しておくと、エスカレートしやす
  • 《パワハラ》は、一人で抱え込まず誰かに相談することが大切
  • 《パワハラ》が原因で転職する場合、人材紹介会社などを介して慎重に行う必要がある
 
パワハラにただ黙って耐える必要はありません。
 
声を上げるか行動を起こし、自分を守りましょう。

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