現在、6年目の幼稚園教諭として毎日子どもたちと充実した日々を過ごしています。
幼稚園教諭の免許を持っているけどまだ担任を経験したことがない方に向けて、具体的な幼稚園教諭の仕事内容を今回お伝えしていきます。
気になる所をツマミ読み☟
幼稚園教諭「クラス担任」
具体的な仕事内容
クラス運営
クラスの担任として、1年間クラスを運営していきます。幼稚園なので一人担任で保育を進めていくことが殆どでしょう。
保育室の環境設定
自分のクラスの子どもたちには今どのような環境が必要なのかを考え、保育室の環境設定をしていきます。
例えば、ただおもちゃを置いておくだけでなくしっかりコーナー遊びが確立できるようにコーナーを作ったり、子どもたちの興味のある事柄の絵本や図鑑を置いておいたり、成長に合わせたおもちゃを用意したり、子どもたちが主体的に遊びに入りこめるように工夫することが大切です。
またケガをすることなく、安全に保育室で過ごせるような物の配置を考えることも大切な仕事の一つです。
保育計画
クラスの保育を進めていく上で、いつどの保育を行うか、その保育がスムーズに進むためにはどのような段階を踏んでいくと良いか等をカリキュラムと照らし合わせたり、他クラスの幼稚園教諭たちと相談し計画していきます。
どのような製作や集団活動を行うか等も自分で考え、子どもたちの成長に合わせ計画していきます。
季節行事の計画・準備
幼稚園は年中行事を大切にしています。その為、行事ごとで担当の学年が決まっていたり全体で計画をしていきます。
毎年同じ流れで進めるところもあれば、毎年流れを変えていくところもあったり、季節行事等の計画またその準備や会全体の司会を行うことなども仕事の一つです。
発表会・音楽会などの計画・準備
行事等の計画・準備などは学年や全体で行うことが多いのに対し、発表会や音楽会などは自分で計画、準備を行わないといけません。
幼稚園や担当の学年によって出し物は変わりますが、踊りを考えたりオペレッタや劇の台本作り、それに伴う衣装作り合奏のリズムを考えたりと一大行事の一つなので幼稚園教諭としてとても大きな仕事です。
書類全般
担任として保育を計画していく上で、日案・週案・月案等の書類仕事があります。
ねらいに基づいた子どもたちへの配慮を考えたり、週ごと・月ごとの保育計画をしていきます。
1日の流れをどのように進めていくかの日案がある園は少ないかもしれませんが、新任の幼稚園教諭のみ日案があるという園も中にはあるようです。
他にも幼稚園によっては個別記録や様々な書類仕事があります。製作準備
日々の製作の準備も行います。特に年少児の担任となると、まだ出来ないことも多い子どもたちの為に幼稚園教諭が様々な準備を行います。
反対に年長児なら自分でできることも増えるので、幼稚園教諭の準備も減る傾向にあります。
ピアノ
子どもたちと一緒に歌うことも多い幼稚園教諭。CDなどの音源を使うこともあると思いますが幼稚園教諭のピアノ伴奏で歌を歌うこともとても多いですね。
楽譜を見て初見で弾ける幼稚園教諭もいれば、苦手な人は家で練習する必要があります。
また、弾くだけでなく子どもたちと一緒に歌うことが殆どなので、弾き歌いができるようにすることも幼稚園教諭の仕事です。
保護者対応
普段から保護者とコミュニケーションをとることはとても大切です。
子どもたちの幼稚園での様子を伝えたり、時にはケガやトラブルの報告なども行います。
普段から保護者と信頼関係を作ることがスムーズなクラス運営にも繋がっていきます。時には、クレーム対応などもあります。
クラス担任をうまく務めるコツ
幼稚園教諭の具体的な仕事を挙げると大変そうに思えますが、慣れていけば自然とこなすことができるようになります。
特に新任の幼稚園教諭だと流れを掴むまでは大変ですが、自分なりのやり方を見つけてしまえばスムーズにできることは沢山あります。
ここからは、うまく担任を務めるコツを紹介していきます。
①保育雑誌を活用する
製作のアイデアに困った時など保育雑誌を見ることで自分では思い浮かばなかった製作を見つけることができますし、保育雑誌は具体的な作り方なども載っています。
全て真似しなくとも、参考にしたりすることでアイデアの幅が広がります。
また保育雑誌によっては季節に合わせた簡単な手遊びや遊び歌、リズム遊びも載っていたりするのでちょっとした保育の隙間時間などにも活用できます。
他にも、週案・月案・児童要録などの書き方で悩んでしまった時、専門誌を見ることで書き方の具体例を見ることができたり、適切な表現の仕方を知れたり新任の頃は特にそのような保育雑誌に助けられることが多いです。
②全て完璧にやろうとしない
どうしても保育、書類仕事、製作、行事など自分のイメージ通りに完璧にこなしたいと思ってしまう方も多いと思います。
しかし、子ども相手に全て上手くいくことは殆どありませんし、全て完璧に行う必要もありません。
時には失敗しても大丈夫ですし、ベテランの幼稚園教諭でも上手くいかない日ももちろんあります。
保育はもちろん、持ち帰り仕事なども完璧を求めすぎず自分なりに頑張れる範囲で行うことも大切・・・という割り切った気持ちも時には必要です。
少しずつ力はついていきますしコツも掴んでいけます。
③先輩を真似る
新任の頃などは、他クラスと同じ製作や活動をしていても先輩のクラスの方が上手・・・ということもよく経験することでしょう。
そんな風に比較をして悩んでしまうこともあるかと思います。そんな時は素直に先輩にどのように進めたら良いのか、どんな声かけが効果的なのかを相談したり見て真似してみましょう。
先輩もかつてアドバイスをもらっていたり、様々な経験から現在の保育の進め方や子どもとの関わり方を見つけていったと思います。
どうしても自分のやり方では上手くできないと思ったら、そんな風に先輩のやり方を参考にすると良いでしょう。
④一人で悩まない
幼稚園教諭の仕事は本当に多く、激務です。職場での仕事、家での仕事、その上悩み事もある。
そんな時に一人で抱え込んでしまうとどんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。
「上手くいかない、どうしたらいいんだろう」と落ち込んでしまった時には、一人で考えこまず同僚や友だち、家族などにしっかり話を聞いてもらいましょう。
解決の糸口が見つけるかもしれませんし、話すことですっきりできます。
⑤保育にメリハリをつける
保育が上手く進んでいかないという時に、一度自分の保育の流れを振り返ってみると良いでしょう。
だらだらと同じテンポで保育が進んでいないか、声のかけ方が一定になりすぎていないか等確認してみましょう。
子どもたちは大人と違い集中力もあまり続きません。その為、話し方にメリハリをつけたり活動に入る前に思い切り体を動かしたりと工夫をすることで子どもの集中も続き、保育がスムーズに進むことがあります。
⑥人間関係の良い職場に務める
どれだけ一生懸命頑張っても、人間関係が悪かったり職場環境が悪いと挫折してしまう原因になります。
職員が安心して働ける環境が整った職場は職員一人一人も心にゆとりがあり、人間関係も良好な傾向にあります。
大変な仕事だからこそ、人間関係がよく無駄なストレスの少ない職場を選んでほしいと思います。
働き出す前に人間関係の善し悪しまではなかなかわからないと思います。そんな時に利用してみるといいのが転職サイトです。
保育専門の転職サイトであればたくさんの保育関係の求人があり「どこに重点を置くか」さえしっかり決めておけば、その条件を満たした求人を優先的に紹介してもらえます。
私が利用した中で「人間関係の良好な職場」が多い印象なのが「保育ひろば」という転職サイトです。
しつこい連絡がないので、職場探し中の人はどんな求人があるか聞いてみるといいと思います。
まとめ
このように幼稚園教諭の仕事は多岐に渡り、確かに大変なことも多いです。時には、投げ出したくなる時もありました。
しかし、その大変な仕事も子どもの笑顔を見ると頑張れてしまうのです。
大変である分やりがいもあり、自分のクラスの子どもたちは格別に可愛いです。これは一人担任だからこそかな、と思いますし、担任をやって良かったと思う瞬間が何度もあります。
是非、頑張り過ぎず自分なりのやり方で素敵な幼稚園教諭を目指してくださいね。
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