「保護者が笑顔に♡」幼稚園教諭の懇談会成功術!!

幼稚園教諭をしていると避ける事の出来ない行事、懇談会。
大勢の保護者を相手に話をしたり、意見を聞いたり、進行も取り仕切らなければいけません。幼稚園教諭歴が浅ければ浅いほど、気が重く、緊張するものです。
今回は幼稚園教諭主導で行う「クラス懇談会」と「個人懇談会」の成功術をお伝えします。

1.懇談会とは?

そもそも、懇談会とはどういったものなのでしょうか。
辞書で調べてみると下記のように記載されていました。
懇談会
打ち解けて話し合う会合。
出典:大辞林 第三版
 
要するに、幼稚園でいう懇談会とは「幼稚園教諭と保護者」また「保護者同士」が親睦を深める会。ということです。
みんなが仲良くなれればよい。ということですね。そう考えると、少し気持ちが軽くなりませんか?
 
しかし、ただ仲良くなればいいというものではありません。あくまでも子どもを中心として親睦を深める必要があります。そのためには、保護者がどんな事を期待して懇談会に参加しているのかを考える必要があります。

2.保護者が懇談会に求めていること

懇談会に参加する保護者は子どもに関する情報を求めてきています。
例えば…
 
「先生はどんな人なのか」
「保護者にはどんな人がいるのか」
「クラスはどんな雰囲気なのか」
 
これらの事を知りたいと思っているのです。
 
また、保護者は幼稚園での子どもの様子をあまり知ることが出来ません。
 
「友達とどのような関わりをしているのか」
「ケンカはしていないのか」
「先生のいう事をちゃんと聞けているのか」
「子どもはクラスの中でどんな存在なのか」
 
知りたいことがたくさんあるのです。
日々の短い送迎の時間では知ることが出来ない、そんな事が知りたくて懇談会に参加しているのです。
 
これらの「知りたい」という希望に対し、きっちりと答えられている懇談こそが、保護者に喜ばれる懇談会です。
 

3.幼稚園教諭の自己紹介(クラス懇談編)

年度初めには、きちんと自己紹介をしましょう。
「人となり」が分かる事で理解も深まります。新任の場合であれば素直に未熟であることを伝え、熱意を示せばきっと保護者も応援したくなるでしょう。
 
自己紹介は、堅苦しいものではなく人間性が伝わる事が大切です。
NG例
クラス担任の○○です。
今年初めての担任を持たせていただくことになりました。
不慣れな部分もあり、ご迷惑をおかけすることもありますが、何とぞよろしくお願いいたします。
➡何の人間性も感じられず、「新任」という事実以外、情報が全くありません。また、この内容では、「新任」という不安を与えるかもしれない、あまりよくない例です。
 

ではどんな内容がよいのでしょうか。

 

ポイントは・・・

①感情を入れる
②具体的な内容を入れる
③子どもたちに寄り添っている事が伝わるようにする 
おすすめ例
クラス担任の○○です。
今年初めての担任を持たせていただくことになり、子ども達と同様にドキドキとワクワクでいっぱいの毎日です。
不慣れな部分もあり毎日子ども達に沢山のことを教えられています
ご迷惑をおかけすることもありますが、子ども達の成長に負けないよう頑張らせていただきます
何とぞよろしくお願いいたします。
子ども達と一緒に成長していきたいという事が伝わる内容は、親の共感が得られやすいです。また、新任であることをマイナスにせず「フレッシュさ」をアピールしているところもポイントです。
「先生が楽しんで保育をしている」ということは、保護者にとっても嬉しいことなのです。

4.保護者の自己紹介(クラス懇談編)

年度初めの懇談会では、保護者の自己紹介も恒例行事のひとつです。ここでは、配慮すべきポイントについてご紹介します。

■具体的な内容を指定する

保護者の中には人見知りであったり、口下手な人が必ずいます。この自己紹介が嫌で「懇談会を欠席したい」と思っている人もいるほどです。そういった人に対する配慮が必要です。
 
例えば「それではおひとりずつ自己紹介をお願いします」というと、漠然としすぎていて何を言ったらいいのかわかりません。
特にトップバッターの人には相当な重圧がかかります。
 
そうならないためにどんな内容の自己紹介をしてもらうのか、内容を指定するのです。
  • お子さんの名前とご自身のお名前をお願いします。
  • 幼稚園へ通うお子さんの様子を一言でお願いします。
  • ご家庭でのお子さんの様子を一言でお願いします。
  • この一年でお子さんに期待することをお願いします。

といった感じです。これを大きめの画用紙などに書いて、見えるところに出しておくと、緊張している保護者も落ち着いて答えることができますね。

「楽しんで通っています」
「家では全く言うことを聞きません」
「元気に通えるといいなと思っています」
 
というように、他の保護者も共感できて、ひと言で答えられる質問がいいですね。
 
また「ひと言で」といういのもポイントです。中にはおしゃべり好きの保護者もいますので、時間配分にも注意しましょう。

5.子どもたちの様子(クラス懇談編)

保護者の自己紹介をひと通り聞くと、幼稚園とは違う子どもの様子が見えてくると思います。
また、保護者が家庭で苦戦していることや、この1年に期待している事も読み取れると思います。それらに対し、子どもが「幼稚園だけで見せる姿」を伝えましょう。
 
例えば…
 
「少し驚いたのですが、ご家庭ではなかなか準備をしなかったり行動が遅いお子さんが多いようですね。○○組の子ども達は、同じ学年のクラスの中でも行動の早さがピカイチです。給食の準備や食べ終わるのも一番ですし、私はとてもラッキーなクラスの担当になった!と毎日感謝するほどです。」
 
と、子ども達のしっかりした姿を伝えると保護者はとても喜ぶでしょうし、隣の席の保護者と「え~!びっくりですね!!」と話すきっかけにもなるでしょう。
 
期待している内容に対しては「お休みのお友達がいると、みんなとても心配しています。みんなが元気に、一日でも多く幼稚園へ来られるよう、手洗いやうがいを丁寧にするように指導しています。ぜひご家庭でも体調管理にはご注意いただけると幸いです。」と『一緒に叶えて行こう』という姿勢をとるといいでしょう。
 
ここで重要なのは、主観を抜いた客観的な姿を伝えることです。
また、大勢を相手に話をするときは、ネガティブな内容は避けるようにしましょう。
「お友達にきつい言い方をする子どもがいます」と言ってしまうと、該当しない子どもの保護者まで「うちの子の事かしら…」と不安になってしまいます。

6.子どもの様子(個人懇談編)

クラス懇談より踏み込んだ内容の話が出来るのが個人懇談です。普段の何気ない子ども達の行動であっても、保護者は聞けると嬉しいのです。
 
幼稚園では、当たり前のように「リーダー的存在」として扱っている子どもも、家庭では甘えたの泣き虫だということがよくあります。
幼稚園でも「泣き虫」だと思い込んでいる保護者がそのような事実を聞くと、とても驚き安心します。
 
懇談のはじめに、客観的なその子の姿をざっとでいいので伝えましょう。
 
そして、問題行動がある子どもの場合でも、一度「よい部分」を伝えて褒めたあとで、伝えるようにしましょう。
伝え方の例
「〇〇くんはとても活発で、クラスでもリーダー的存在です。遊びも創造的で他の子どもたちが自然と○○くんのあとについていくような感じです。」「どうしてもみんなをまとめる立場になるので、口調がきつくなってしまったり、お友達とぶつかってしまうことがあります。これからも、お友達の人気者の○○くんでいて欲しいので、お友達には優しい言葉を使う様に話していますが、ご家庭でも少しその辺りに注意していただけるといいかと思います。」
人は否定されると反発したくなるものです。
はじめに肯定的な話を聞くと、ネガティブな内容でも受け入れやすくなります。また、同じ内容の話でも「誰が言うか」で相手への伝わり方が全く違ってきます。
 
「信頼する相手」から言われることで、素直に受け入れられますので、まずは信頼を得る内容から話すようにしましょう。

7.まとめ

懇談会とは、子どもに関わる大人が親睦を深める会です。決して形式ばったものにする必要はありません。
 
幼稚園教諭が緊張していたり、気が重いのと同じ様に、保護者も緊張していたり、憂鬱だったりするのです。
 
そんな保護者の緊張をほぐす意味でも、私たちは自然体で参加し、子ども達の普段の様子を伝えるように心がけましょう。
 
知らなかった子どもの姿や、幼稚園教諭の人間性に触れることで、お互いの理解が深まります。
 
懇談会での関係づくりは、今後の保育にもいい影響を及ぼしますので、ぜひリラックスして保護者を笑顔にさせる懇談会にしてくださいね♡